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働き方改革+美容師=『フリーランス美容師』なのか?

お客様との会話のやり取りで、

 

よく、”働き方改革“ってワードが出てきますが、

 

結局、残業代がつかなくなっただけで家で仕事ですよ・・・

 

なんて悲しい声も(-.-;)y-~~

 

でも、そもそも”働き方改革“ってなに?

 

働く時間が短くなるの??

 

という方もいらっしゃると思うので、一緒に勉強していきましょう!!

 

僕ら   『フリーランス美容師』も”働き方改革”の一つになるのかな?

 


そもそも働き方改革ってなに?


働き方改革“とは、一億総活躍社会を実現させるための取り組み?

 

ふむふむ、

 

現在の社会問題である、少子高齢化が進む中、50年後も人口1億人を維持させ、

 

職場・家庭・地域で誰しもが活躍できる社会にしていこう!という改革。

 

なるほど!!

 

人口減少を抑え、年齢、性別問わずに働ける環境にしていこうってことか。

 

今、日本は労働力の主力となる生産年齢人口(15~64歳)がかなりのペースで減少していっています。

 

何となくはわかっているけど、どれくらい減少しているんだろう?

 

内閣府が発表している、日本の将来人口推計をみてみると・・・

 

現在の人口増加・減少率のままでは、2050年には総人口が9000万人前後になり、

 

2105年には4500万人まで減少するといわれています。

 

えっ!!
かなり激減してない??

 

っていうか、国として成り立たたないでしょ!!

 

そうなりゃ、美容業界もかなりやばい!!

 

想像以上だな・・・ヽ( ̄д ̄;)ノ

 

そして、この状態になってしまった際の働き手となる労働力人口(15〜65歳)はどれくらいになるのか?

 

が社会問題となっているわけです。

 

ちなみに労働力人口のピークは、第二次ベビーブームに生まれた団塊ジュニアが労働力として加わった際で、1995年には8000万人を超えていました。

 

2050年の予想人口9000万人とほぼ変わらないですね!

 

しかし、それ以降は減少の一途をたどっているようです。

労働力人口推計

国立社会保障・人口問題研究所が発表した出生中位推計の結果によると、

 

生産年齢人口は、2013年には8000万人、2027年には7000万人、2051年には5000万人

 

と減っていき、2060年には4418万人となる見込みです。

 

こりゃ!すごい勢い!!

 

そう!そこで内閣が国全体の生産力低下・国力の低下は避けるため”働き方改革“に乗り出したんです。

 

たしかに、このままだとどうなっちゃうんだろう・・・不安だ(°_°)

 

そして、”働き方改革“として出した対応策がこちらの3つ、

 

  • 働き手を増やす(労働市場に参加できていない女性や高齢者)
  • 出生率を上げて将来の働き手、買い手を増やす
  • 労働の生産性を上げる

 

これらを実現させるための課題として挙げられたのが、

 

  • 長時間労働
  • 非正規と正社員の格差
  • 労働人口不足(高齢者の就労促進)

 

をなんとかしようって事なんですね。

 

僕ら美容師の世界も同じ状態ですよね・・・

まさに、従来のサロンは、

 

・長時間の拘束

・オーナー、店長、スタイリスト、アシスタントの格差

・店舗増加+美容師減少+お客様減少により、生産性の合わないサロンのバランス

 

まさしく、これに当てはまっているサロンが多いのが事実・・・

 

それが嫌で『フリーランス美容師』になった人も多いんじゃないかな?

 


課題1.長時間労働


日本の長時間労働については国連から、

 

  • 多くの労働者が長時間労働に従事している
  • 過労死や精神的なハラスメントによる自殺が職場で発生し続けていることを懸念する

 

といった内容が勧告されました。

 

この過労死って言葉!!英語辞書にもkaroshiとして載っているんだから驚き!

 

国際的にも、日本の長時間労働は深刻にみてるんですね・・・

 

働き盛りの30~40代の長時間労働の割合が特に多いようで、この長時間労働は、出生率の減少にも影響しています。

 

そりゃそうですよね!長時間労働している年齢層と、出産・育児年齢層が重なるんだから!

 

女性がキャリアの中断や育児との両立の不安から結婚、出産に踏み切れなかったり、男性だって金銭的、将来への不安で結婚への思いが遠のいたり、育児、家事への協力だってしにくいのが現実。

 

美容師も男性は結婚率が低いし、晩婚化しているし、結婚、出産を機に長時間労働の問題でサロンを退職、美容師をリタイヤせざるを得ない女性美容師

 

30歳位になって、付き合っている彼女と結婚したい、子供も欲しいとも考えるけど、このままでやっていけるのかな?給料少ないし、時間も取られ気力もわかない、もうサロン、いっそのこと美容師を辞めようかなと思う男性美容師も多くいらっしゃいますよね・・・

 

 


長時間労働の改善施策


美容師もそうだけど、日本人は激務で疲れ果てていたり、休みもなく働いているのが頑張っている。

 

といった価値観が昔はあったけど、

 

今の時代には、もう似合わなくなってきましたよね。

 

そのようなことから、”働き方改革“で以下のような取り組みを実施していくことになります。

 

  • 法改正により時間外労働の上限の規制
  • 勤務間インターバル制度導入に向けた環境の整備
  • 健康で働きやすい職場環境の整備

 

日本では、フルタイム労働者の年間実労働時間は2000時間前後。

 

1日8時間/週40時間が労働時間の上限なんです。

 

残業時間にも上限があり、1カ月45時間、1年間360時間

 

までしか残業させてはいけないようです。

 

でも、きっとこれ以上働いている方が多いんですよね!

 

さらに特別条項というものがあり、結果的に無制限に残業が出来ていたのが現状だったようです。

 

その結果、最悪の過労死という社会問題が起きてしまったわけですね・・・

 

美容師も営業時間に関すれば、守って雇用されるけど、

 

練習時間や掃除時間、ミーティングの時間はこれに含まれないから、

 

結果、長時間労働、無賃のサービス残業という状態になってしまっていますね。

 

ミーティングの時間は労働時間として入っていいと思うけど、

 

練習に関しては、勉強しているって事で雇用時間外扱いされても仕方ないのかもしれません。

 

ここの問題はアシスタントより、教えているスタイリスト側に不満が出やすい所ですよね。

 

でも、今まで教えてもらっていたのだから、今度は、君の番だよ・・・

 

教える事も勉強になるし・・・

 

とか、とても難しい業界ですよね笑

 

そして、この特別条項に関する法律を見直すのが働き方改革の取り組みのひとつでもあり、

 

残業時間の特例は、1カ月100時間、2~6カ月平均80時間

 

に制限されることになりました。

 

これでも国際的に見れば、日本人はよく働くなと思われるでしょうね。

 

大企業を対象に、月50時間を超える時間外労働賃金の割増率を50%とする労働基準法の規定がすでに適用もされているようです。

 

美容師には、この”働き方改革“、まったく、適応されていないし、今後も線引きが難しいよな・・・

 


課題2.非正規と正社員の格差


日本の非正規社員の待遇は、正社員の時給換算賃金の約6割にとどまるようです。

 

欧州では8割ほどあるようで、それと比べると日本の非正規・正社員の格差は激しいようです。

 

さらに育児、介護を抱える女性や高齢者が、正社員のような時間、内容で働くことには限界があり、

 

結果的に非正規として働く事を選ぶしかなく、生産性を発揮する機会を失っている方が多いのが現状。

 

非正規で働く方は労働者全体の約4割を占めます・・・

 

とても多いですね。

 


非正規・正社員の格差の施策


働き方改革“では非正規社員の待遇改善に向けて、このような取り組みを挙げているようです。

 

  • 同一労働同一賃金の実効性を確保する法制度とガイドラインの整備
  • 非正規雇用労働者の正社員化などキャリアアップの推進

 

非正規社員の賃金を、正社員に対して6割という現状から、

 

欧米並みの8割まで引き上げようとしています。

 

最低賃金の引き上げも、これまでの取り組みを継続して、最低賃金1,000円を目指しています。

 

おおー!そうなるといいですよね!

 

この格差をなくすには、生産性を上げることが重要なのかな・・・?


働き方改革の同一労働同一賃金とは?


さらに “働き方改革“には、労働によって同じ付加価値をもたらす人には同じ賃金を支払うべき、という考え方の同一労働同一賃金というのがあります。

 

政府はこれを働き方改革の核として位置づけています。

 

これはどういうことかというと、たとえば非正規のベテラン社員の給与が、新卒正社員よりも格段に安いといった場合、是正されるべきだという方向で検討されています。

 

たしかに、このような待遇に置かれたら感じることがたくさんあるよな・・・

 

そして、将来的に非正規という枠組み自体をなくし、生活にあわせた働き方を選べるようにするということです。

まさに『フリーランス美容師』も、ここ重要視している方が多いんじゃないかな?

政府がこの同一労働同一賃金に取り組むのには経済的な理由もあります。それはデフレ解消ですね。

 

政府は、目標に物価上昇率2%を掲げていましたが、日本では諸外国に比べ長い間、賃金が上がっていません。

 

ほんと、そんなイメージありますよね。

 

賃金が上がらないということは、節約志向が高まり、お金を使わないからデフレになる。

 

そりゃそうだー!

 

だから消費を促進し、インフレへ向かっていくためにも、労働力の4割を占める非正規層の待遇改善は必須ということなんですね。

 

たくさん稼いで、たくさんお金を使ってお金を回そうって事ですね。

 

でも、この流れを作るのって現状、難しいよな・・・

 

これって生産性を上げることと、労働人口の増加が出来てこそ実現できるんじゃないのかな?

 

他にも色々と手はあるのかな・・・?

 


課題3.高齢者の就労促進


今の日本では、高齢者の約6割が65歳を超えても働きたいと考えていることが国の調査で判明しています。

 

今は、65歳の方だって、とても元気!!

 

寿命もだし、健康年齢も、どんどん上がってきてますからね!

 

しかし、実際に働いている高齢者の方は2割ほどにとどまっているようです。

 

そこで、生産年齢人口の減少を改善する為と高齢人口の増加上昇していく現状を改革しようとしているんですね。

 

美容師も、これから高年齢化がどんどん進んでいきますよね。

 

今まではある程度の経験をしたらサロンを出店してスタッフを雇いオーナーになり、現役を退くという流れもあったけど、

 

現実問題でサロン増加、美容師減少、お客様減少により、この流れを作れなくなってきているから、

 

現役でずっと美容師をしていく人の高年齢化が進むのは間違いないですし、辞めてしまう方も増えるでしょうね・・・

 

この先も美容師として働いていきたいのであれば、高齢になった時も活躍できる場をどう作るのか考えていかなくてはいけませんね。

 

 


高齢者の就労促進施策


働き方改革“による取り組みとして、

 

  • 継続雇用の延長・定年延長の支援
  • 高齢者へのマッチング支援

 

が挙げられています。

 

働きたいと考えている高齢者に就労環境を整えていく必要があるので、

 

65 歳以降の継続雇用を延長したり、65 歳までの定年を延長される企業等に対して、支援が検討されています。

 

また、企業における再就職受入支援や高齢者の就労マッチング支援の強化なども、これに含まれます。

 

たしかにこれって、企業側からの取り組みがないと実現できないですよね。

 

健康な内は仕事していたい。とか今後の年金支給額の引き下げ等を考えると、将来の僕ら的にも、末永く働ける環境があったほうが安心ですよね。

 


感想


さてさて、長くなってしまいましたがいかがでしたか?

 

働き方改革“について、少しでも参考になれば嬉しいです。

 

感じた事は、『フリーランス美容師』も”働き方改革“の1つなんだな。

 

自分の思う仕事像を体現しやすいし、必要なことに時間を使え無駄な時間に縛られることもないから生産性も高い。結婚や出産、育児などライフに合わせて仕事も調整しやすい。

 

でも、『フリーランス美容師』の形態も”働き方改革“と同じで、まだまだ発展途上。成熟しているわけではなく課題が多いのも事実です。

 

一人で活動すると、どうしても何をするにしても規模は小さくなるし、

 

社会保障等も自身で調べ、必要なものに加入しなければ最低限しかない。

 

怪我や病気で仕事ができなければ給料はゼロ。

 

技術のスキルアップ、世の情報もアンテナを常にはっていなければ、目まぐるしく変わる時代に取り残されてしまうし、

 

未来の美容師の育成は、どうして行くのか?

 

美容師の高年齢化をどうするか?

 

など、課題を挙げれば、もっともっと山ほど出てきます。

 

これらを解決するには、結局一人だけでは何もできない。一緒に解決しようとする仲間がいるからできる問題がたくさんなんですよね。

 

なので、『フリーランス美容師』だからこそ、一人ではなく仲間がより大切ですし、自由だけではなく自立しないといけないし、手を取り合わないといけない。

 

さらにいえば、フリーランス側も雇用側もやる事の本質に変わりはないんですよね。

 

もっと色々な事を吸収して、フリーランスに限らず美容師という職業がより良いライフスタイルを送れるように、していきたいですね。

 

これを体現しやすいのも『フリーランス美容師』の特権(笑)

 

僕にできることがあれば、お気軽に連絡ください♩

 

最後まで読んで頂きありがとうございます。

 

[江藤公次]

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